女将からのお知らせ

やる気スイッチ、ON!“がんばってます福島”

正直なところ、東日本大震災後の目まぐるしく変化する環境の中、
半年の間、広野町(福島原発より20Km〜30Km)からの避難のみなさんのお世話をさせていただき、無我夢中で過ごして来ました。

広野町のみなさんが、仮設住宅に移って行かれてからというもの、やりがいを見いだせず、何となく流れに任せて過ごしていたような気がします。



ひたすら走ること車で800Km、目指すは日本三景のひとつ「天橋立」です。
今年は、こちらの名旅館「文殊荘松露亭」さんと、二泊目、関西圏きっての人気の温泉地、城崎温泉の老舗名旅館「西村屋本館」さんで開催される「吉田会」に参加するためでした。

「吉田会」とは、旅のペンクラブ会員の旅行作家、吉田良正を師と仰ぐ全国の旅館、食事処など約三十数軒のメンバーで構成されています。

これがまた不思議な会で、入会したいからといって入れるものでもなく、それぞれが自らの郷土を愛し、自分の仕事にしっかりとした理念を持ち、何よりみなさんがとっても「いい人」だということが共通点のような気がします。
それというのも、吉田先生がとっても「いい人」だからです。

「いい人」に選ばれた「いい人」たちの集まりです。

私どもがこのメンバーの末席に座らせていただけるのは、何より光栄なことと思っております。
もともとは、吉田先生は取材で日本全国を歩く中、自らそれぞれのお話しの伝道者的な役割を果たされていらしたのですが、
一堂に会することにより、それぞれが悩んでいること、また成功している事例等を実際に見て、話して、知恵を出し合って、何らかの糸口を見いだしながら進んで来ました。

車座になって、喧々がくがく話し合いは、深夜にまで及びます。
吉田先生は、その様子をにこやかに見ているだけです。

今回は、乳頭温泉「鶴の湯」の佐藤さんの意見で、さらに一歩踏み出してそれぞれの宿、食事処の魅力や欠点を楽しく、おかしく、そして正直に紹介する小冊子を作ろうと言うことになりました。

近くにあったら、毎日でも入りたい温泉も、毎日でも行きたいお蕎麦やさんもあります。
特別な日には行きたいおいしい郷土料理のお店、話題の豊富なステキな女将さん、そして地産地消を地で行くとっても癒やされるお宿も・・・。

自分が毎日行きたいのですから、自分の旅館の大切なお客様にご紹介しましょう!メンバーのお店を。
直筆の紹介状を作って。

何か私、やる気スイッチ、入ったようです。
割烹旅館 天地閣
〒970-0316 福島県いわき市小名浜下神白字綱取143-23
TEL 0246-53-3285 FAX 0246-54-5042